【完】青春PLAYBALL!!

土根の校門をくぐると、目の前にまもりの姿が見えた。


「まもり!おはよっ!」


修平がウキウキした軽い足取りでまもりに駆け寄った


「うっわ。嬉しさ丸出し。修平ってあの子の前だといつもああなの?」


綾が呆れたように修平を見ながら、顔をしかめる。


「まぁ、そうだな」


「ふっ・・・バカだあ」


「そうだな」


俺は辺りを見回した。


変だな。

柚がいない。


「どうしたの?」


綾が俺の様子を心配そうに見つめる。


「いや、何でもない」


「そう?・・・・・・じゃ、私先に行くから」


綾は俺の胸をポンポンと叩いて、駆けていった。