【完】青春PLAYBALL!!

練習試合当日を迎えた。

昨年と同じ時間、同じ電車。

修平と一緒に切符を買っていると、同じように声をかけられた。


「尚哉、修平」


ドキっとして少し間をあけた後、ゆっくりと振り向いた。


あの時・・・別れを告げた日以来だ。


「はよっす」


修平が俺をちらっと見た後、綾に挨拶をした。

ちょっと気を使ってくれたのかな?

修平が先に挨拶してくれたおかげで、自然と俺の口からも挨拶がこぼれた。


「・・・・・・うっす」


「おはよう!」


綾はいつもと変わらない笑顔で俺に笑いかける。


「おうっ」


その笑顔が嬉しくて、答えるように綾の笑顔に頷く。