【完】青春PLAYBALL!!

「別に・・・たいしたことしてねえよ」


照れる気持ちを抑えて、柚の手から自分の手を引き離すと、俺は一気にラーメンをすすった。

一気にすすりすぎて湯気が喉に張り付き、ゴホゴホと咳き込んでしまった。


「何?尚哉君、焦ってんねえ」


七海がニヤニヤと笑いながら俺に顔を近づける。


「うるせえよ」


俺は七海のラーメンのシナチクを一気に全部箸でつまみ、口の中に放り込んだ。


「ああ!ひでえ!」


七海の悲しい声が店内に響いた。


「からかったお前が悪いじゃん。俺のシナチク半分やるから、ほれ」


「修平君優しいね」


まもりが、キラキラした目で修平を見つめホウっと息をつく。


「え!?そう?やべえ・・・超照れる」


修平は、頭をポリポリ掻いている。