【完】青春PLAYBALL!!

「いいの?七海。ラーメンハーフなのに、さらにこんなことまでしてもらっちゃって」


柚が申し訳なさそうに眉を寄せる。


「いいの、いいの。今日俺胸がいっぱいだから。さっき大沢先輩がさ・・・・・・」


「七海、大沢先輩にみんなの前でのろけてたってちくるよ」


柚がにやっと笑いながら、七海ののろけ話を止めた。


「はい!すいません。やめます」


七海が正座をしてバッと頭を下げた。


「それにしてもよかったね、柚。みんなと一緒に試合出られて」


まもりがラーメンをフーフー冷ましながら、柚をニコニコ見つめる。


「うん。ワールドカップ選考、思い切って受けたおかげだよ。木波のおかげだね。ありがとう」


柚は隣に座っていた俺の手をぎゅっと握り、ブンブンと上下に動かした。


「そうなんですか?それは初耳ですね」


宮田がラーメンの湯気で曇った眼鏡をハンカチで拭きながら、興味深そうに尋ねてきた。