【完】青春PLAYBALL!!

「なんかさ、俺思ったんだ。綾は俺にとって大事な存在だけど、好きってのとは違ったんだなって」


修平は仰向けになった体を俺の方へ向ける。


「何で分かったの?」


「・・・・・・汐崎。汐崎がいないと寂しいって。嫌だって思ったんだ。綾は側にいなくても平気だったのに、汐崎は側にいなきゃ、俺ダメみたい」


目を開けたままだと涙が出そうで。

俺はギッと強く目を閉じた。


「尚哉はそれで辛くないのか?今、すげえ辛そうに見えたぞ?」


「ブッ!同じこと綾にも言われた」


俺は思わず吹き出した。

修平もつられるように笑った。


「とにかく、辛くなったらいつでも言って。俺も・・・きっと綾も。尚哉の味方だからな」


修平は俺にそう言った。


その優しさがすごく嬉しかった。