【完】青春PLAYBALL!!

「うん。私もそう思ってたよ、ずっと。だけど違うの。高校に入ってからずっと試合に出られなくて・・・だけどそれって女子だからっていう理由でしょ?実力じゃない。だからメンバーに選ばれなくても仕方ないなって思ってた」


柚はフウと一息入れ、続けた。


「だけど、今回は女子だけのチームで・・・本当の実力で選ばれるところでしょ?だから不安なの。いっぱい練習したのにダメだったらって」


柚は首を埋め、ぎゅうっと縮こまった。


柚がとても小さく感じた。


「大丈夫だよ、汐崎なら」


そんな薄っぺらな言葉しか、柚にかけてあげることが出来なかった。

なんて励ましたらいいのか分からない。


柚は体を縮こめたまま、ブルブルと頭を左右にふっている。