【完】青春PLAYBALL!!

月明かりでうっすら見えるシルエット。


それは柚だった。


なんで、こんな時間に・・・・・・?


ガラス張りの引き戸を静かに開けた。



キキキキキ・・・・・・



静かに開けたつもりが思ったよりも音が出た。

俺は驚いて、みんなが起きてないか後ろを振り向き確認した。


・・・・・・どうやら誰も起きなかったみたいだ。


気づいたのは柚だけ。


「どうしたの?トイレ?」


柚は振り向き、俺を見上げる。


俺は柚の隣に静かに座った。

隣に座るだけなのに、心臓がドキドキ跳ねている。


「いや、ちょっと眠れなくて。汐崎も?」


「うん、まぁ・・・そんなとこ」


柚は静かに笑いながら、星空を見上げて小さくため息をついた。