【完】青春PLAYBALL!!

「木波先輩は何を悩んでるんですか?」


「目指す目標はあるんだよ。ハルみたいにさ。だけど、そこに一人で行けないっていうか。そいつと一緒に行かないと、なんかこうモヤっとするっていうか・・・・・・」


「んー」


ハルは俺の言葉を腕組みをしながら聴き、真剣に考えている。


「その人は、今木波先輩の近くにいないってことっすか?」


ハルは首をかしげながら一生懸命考えてくれている。


いいやつだな。


「まぁそういうとこかな」


「え?・・・・・・その人男っすか?女っすか?」


「女かな?」


「はぁ・・・そうなんですか。木波さんはその人のこと相当好きなんですね」