【完】青春PLAYBALL！！

「あ・・・ハルの足に見とれてて」


「は！？木波さん、何言ってるんですか？気持ち悪いっすよ」


柚と一緒に来た和由が、俺を見下げながら、一歩下がる。


「いや、そういうんじゃなくて、なんつうか・・・意外と？てか結構？ハルのやつ、筋肉あるなって思ってさ」


「ああ、そういうことか。あいつは筋肉オタクだからね」


柚がケラケラと笑いながら答える。


「何その筋肉オタクって」


「あいつ、中学校の頃姉ちゃんに腕相撲で負けて以来、家で毎日筋トレ続けてるんですよ」


和由はその時のことを思い出したのか、吹き出し笑いをしていた。


「そう。それで鍛えているうちに、どうしたらしなやかで綺麗な筋肉をつけれるかって追求しちゃってさ。ちょっとでも時間あると、常に鍛えてるよ。まぁ単純な理由だけど、そこがハルのいいとこだね。私は、ハルのそういうとこがスゴイと思う」


柚が前を颯爽といくハルを優しい瞳で見つめながら笑った。