【完】青春PLAYBALL!!

野球部説明会が開かれる教室で、柚は目をコシコシとこすっていた。


「どうした?眠いのか?」


気になって、尋ねた。


「ううん、なんか目がかゆくて・・・マスカラって初めてだったからさ」


「あ、ダメダメ柚、こすらないで。パンダになっちゃうよ」


大沢先輩は柚を椅子に座らせると、顎をくいっと持ち上げ、綿棒で柚の目の回りに広がったマスカラを丁寧にぬぐった。



その時教室の扉がガラガラと音を立ててあいた。


「すいません、野球部説明会ってここ・・・あ!!!柚さん!」


入ってきたのは、体育館で大きい声で叫んでいた、小さい男子。


坊主だから余計にちんちくりんに見えた。