【完】青春PLAYBALL!!

「そうだよね。野球してなきゃ私じゃないよね!」


振り向いた柚の笑顔。

スッキリしたような表情になっていた。


「明日から、気合い入れて頑張る。ワールドカップのセレクション絶対合格する!」


決心した柚から出た言葉に、俺の心はギュっとなる。


寂しくない。


そんなこと言ったら嘘になる。



本当は・・・・・・


「応援する」


だけど俺の口から飛び出したのはそんな言葉。


「なんだか安心した。私、木波にそう言って欲しかったのかな?なんでだろう。木波ならそう言ってくれそうな気がしたの」


柚は微笑んだ。


微笑む柚に本当のことは言えなかった。


本当は寂しいよって。


なんでだろう?
柚の前では格好をつけてしまう。





上を目指すなら一緒に行こうよって。

別にワールドカップじゃなくてもいいだろ?って。


けど、柚が決めたことに俺のエゴを押しつけて悩ませたくない。


柚が喜ぶ言葉を俺は無意識に選んでる。


例え俺がそう思っていなくても。