そうか・・・・・・。

やっぱりそうだよな。


だとしたらやっぱり三先の言葉が原因なのだろうか。


それを考えるたびに俺の心はモヤモヤした。


「なにか心当たりでもあるの?」


修平が黙って考え込む俺の顔を覗き込んできた。


「いや、別に」


「そっか・・・まぁ汐崎さんと一緒にいるのは大抵尚哉なんだし。早いとこ復活させてやれよな。声出し一人だとめっちゃきっついし」


修平はニカっと笑ってレイキをかけだした。





その日の帰り。


ピッチング練習をしたいからと言って柚を引き留めた。


「疲れてるとこごめんな」


「ううん、別にいいよ。じゃ、早速始めようか。暗くなる前にやっちゃおう」


「あ・・・っとごめん。今日はピッチング練習したくて引き留めたわけじゃないんだ」


「?」


柚は不思議そうに首をかしげた。