「二人は友達?」



「あ、うん、そう。まもりも野球部に入部することになったの。ね?」



柚はまもりの肩に手を置き答えた。

俺は驚いた。



「え?相川さんも野球やってたんだ?」



それを聞いて、まもりは慌てて首をぶんぶんと振った。



「あ、違う違う!私はマネージャーとして入部するの」



「そっか。普通そうだよな。びっくり」



「ちょっと。普通ってどういうこと?」



トーンが低い柚の声に、俺は失言を言ってしまったことに気づいた。

柚の眉間にしわがよっていた。



「……」



やばい。

返す言葉が見あたらない。