ジリジリと照りつける太陽。

俺の肌は土の色と同じくらい黒くなった。


三ヶ月本当にあっという間だった。

今こうして、ユニフォームに身を包んでいる自分が信じられない。


またマウンドに立つんだ、俺。


「1番・・・・・・」


俺の背中をツーと真っ直ぐなぞる指。

振り向いた先にいたのは、ニコニコしながら俺を見つめる柚だった。


「頑張ったもんね、木波。なんか自分のことのように嬉しい」


柚は俺のつまさきから頭までをマジマジと見つめた。

俺はそんな柚の姿を見るのが辛かった。


「汐崎、制服・・・なんだもんな」


「まぁ、仕方ないでしょ。でもありがたいよ。まもりや、大沢先輩のおかげで、マネージャーとしてベンチに入れるんだもん」


柚は右手で帽子のつばを持ち、キュっと被りなおした。