11時くらいになって、修平から電話がかかってきた。


『尚哉、ありがとう!まもりちゃんに許してもらえたよ。あと・・・へへ。初めて彼女出来ちゃったから!やったー!』


「良かったな」


俺はほっと胸をなで下ろした。

いつもの修平だ。


『尚哉、ありがとう。お前に言ってもらえなかったら、まもりちゃんにちゃんと伝えられなかった。・・・・・・今度の試合絶対勝とうな。今彼女出来てめっちゃ調子いいからね、俺』


最後の一言は余計かと思ったけど、いつもの修平らしくて嬉しかった。


「おう。じゃあ、また明日な」


俺は電話を切った。


中学校の時とは違う。

支え合っていける・・・・・・。



俺、野球諦めないから。

今度は一緒に笑おうな。