「これでいいですか?」


乃愛はなんだかご機嫌ななめだ。


「意外と素直なんだな。」


永倉も笑顔で障子を閉めた。


「なんで男のふりをしてたんだ?」


「女なんて必要ない。
それだけです。」


永倉は盛大に溜め息をついた。


「乃愛、お前女として生きれねぇのか?
今ならまだ間に合うはずだ。」


「無理。」


その答えは即答だった。