「聞いてるって」 「聞いてないっ! まじ、お前の姉貴何も言って無かったわけ?!」 あまりにも大声で言ってくるものだから、再び耳を塞いだ。 それでも奴の声が耳に入ってくる。 「お前の姉貴、あの八神先輩と付き合ってんだってよ!? 本当に聞いてねぇのっ?」 教室にいたクラスメイトが全員、俺等の方を見てきた。 廊下から覗いてる奴もいた。