「それでは本日の目玉。ご紹介致します。」 やっと半ばまで来た。 尋さんに…会える。 嬉しさに顔を緩ませるが全校生徒の前だった、と直ぐにいつもの生真面目顔に戻した。 台本らしき分厚い本のページを捲る。そこには会いたかった彼の名前が書いてあった。 「我等が敬う、第十二代目理事長。獅子吼尋様こと薔薇の称。」 ワァア、という歓声と共に現れたのは尋さんだった。ステージ上に用意されていたソファーに腰掛ける。表情はなんとも面倒そう。