あれから一週間。 また来い、なんて言われたけど実際の所行ける訳がない。 身分も違えば何もかもが自分より上の相手に会いに行こうなんて思えない…。 …このネックレス。 自分の首にかかってるシルバーで出来た薔薇が模様のネックレス。 どういった物かはわからないけど、尋さんが私にくれた物。 …多分、高い。 「やっぱり、返そう。」 私は心を決め席を立つ。