「あ、あの、ありがとうございます…。」 「さっさと行け。」 私の腕を離し行ってしまった。 黒い帽子を目深に被り顔はよく見えない。 だけど一つだけ覚えてるのは助けてくれた人の名前。 「尋…。」 この時はまだあの獅子吼財閥の御曹司だなんて知らなかった。 だからなのか貴方に恋をした。 その後、尋という人があの獅子吼財閥の御曹司だと気付いたのは遅くなかった。 あの警備員に対する態度や名前 それと微かに首に見えた獅子のタトゥー… これは決まりだ。 学園の理事長の噂とピッタリ当てはまる。