そしていつの間にか口が勝手に動く。 「何がだ?」 「…何方ですか?」 柊は俺の方へ振り返る。 相手の口から紡ぎ出されたのは意外な言葉だった。 この学園で俺を知らない奴がいるわけがない。 ふざけてんのか? 俺はお前を知ってるのに 「俺を知らねえのか?」 「存じません。」 首を横に振った相手に自然と目が丸くなる。女が嘘をついてるようには思えない。 「俺は獅子吼尋だ。」