「…ん」
気が付くと何故かベッドで寝ていた。

「ここは…?」
上半身だけを起こし周りを見れば、なにもないシンプルな部屋にいる。

グ~…
そしてなにもない部屋に響く救難信号。


やばい。なにか食べなければ。
このシーツ食べれそう…


と危険な考えをしていると

「起きたんですか?」
ライトは部屋の入り口の声の主を見た。

金の長髪の女…食えそう…
まだ頭が狂っているようだ。


「家の近くで倒れていたので…あ、よかったらこれどうぞ。」

差し出されたスープのような食べ物を見るや否やライトは、はっ!?っと正気に戻った。

「助けてもらってすまない。何も食べて無かったもので…いただきます。」

ライトは夢中になりながら、しかし出来るだけ行儀よく久しぶりの食事をした。


それを少しおかしいと笑いながら女性は見入った。