「おい!」
「へっ!?」
ビックリして変な声出しちゃった…
恥ずかしい〜
「フッ
何だよ、この声は…」
あっ!
やっと笑ったぁ!!
さっきの笑顔より全然いい!
自然だからかも…
違うかも…
この笑顔は、太陽のような温かさみたい
私の心まで、温かくしてくれる笑顔だよ
「やっと笑ったぁ!」
「あぁ?
さっきも俺、笑ってたけど…」
笑ってなんかない…
あんな悲しそうで苦しそうな笑顔
笑顔なんて言えない
あれが笑ってたなんて言えない
「ううん
笑ってなんかいないよ
今のが本当の笑顔
さっきまでのが悲しそうで苦しそうな笑顔だった」
「…美姫」
何で私の名前を懐かしそうに呼ぶの?
しかも…
その温かい笑顔で…
何で、さっきまで笑ってくれなかったの?
全部が不思議だよ
「その話は、もういい
行くぞ」
あっ…
元に戻っちゃったし…
もういいわけないよ

