『ねえねえ、小川さんっ』

「な、なによ?」

こいつの名前は、確か高峰真琴。ウチのクラス、1-5で男。

人懐っこくて、2,3年の先輩方に大人気って噂を聞いた事がある。

『今日の朝はナイスだったよ!

 世戸先生につっこんでる人、

 はじめてみたよっ!』

「・・・・つっこんでるわけじゃないし」

『もう、つれないなあ・・・。

 あ、そうそう!僕ね、小川さんの事気に入っちゃったの!』

「・・・は?」

『あ、僕だけじゃないよ、僕たち!』

「・・・??何言ってるのよ、わけわかんない!」

『う~んとねぇ、まあ、そのうちわかるよっ華ちゃん♪』

「意味わかんないわね、病院紹介しましょうか?

 あたしっ、もう掃除いくから!」

『ばいばーい!★

 ふぅっ、・・・ね、華ちゃん、いい子でしょっ?』

『・・・ああ、意地っ張りだけどな』

『また大河はそんな事言ってぇっ!

 でも近々話しに行く機会もあるしっ、

 皆も、その時にわかるんじゃないかな★』

『ああ、わかってる。

 まぁ、確かにあいつらの好みのタイプかもな』

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