「どこだろうな」















私の足音と独り言しかしない教室から









確かにあたしの好きな人の声がした。










「え…」








「よーいしょ」









ガタッと音を立てて教壇の後ろから出てきた愛しき人。





「これやろ」









ニッっと少し口角を上げて持っているストラップをあたしの前で揺らした