ほんと美優の言う通りだ。
しかも彼女の言う台詞には説得力がある。
なぜなら、美優は敏也くんに片思いしてた時、一回告ってフラれてるのだ。
でも二回目告白した時、敏也くんが熱意に負けてokしてくれた。
今じゃ相思相愛の仲良しカップル。
逆に敏也くんの方が美優にぞっこんだ。
それも全部、諦めなかったからだ。
あたしはあの頃悩みに悩んでいた美優を知ってる。
本当に頑張ってたよね。
なんだかこう、体の底から闘志みたいなものが沸々と湧いてくる感じがした。
そんで「あたし頑張る!」って立ち上がろうとした時だ。
教室の後ろのドアがガラッと開いた。
注目すると、そこには何やら興奮気味の敏也くんがいた。
「敏也くん?」
「なに、どうしたの?」
きょとんとするあたしと美優。
「間宮が呼び出されて、校舎裏行ったぜ!」
「えぇぇえ!!」


