「は~~やっぱこんなうまく行くわけないよ~」

「だーいじょうぶよ!」


もう美優の“大丈夫”は信用できん!

ただいま、告白の練習中。



今思うと夢だったように思う、合宿での出来事。

あんな優しい笑顔を見せられて、もう黙ってられなくなったあたし。


間宮くんが気づいてくれないのは、あたしが何もしないからだ。

待ってるだけで、気持ちが伝わるわけないのに。



「当たって砕けろ!歩奈」

「砕けたくない~~!」


あたしは机に突っ伏した。



「歩奈。うじうじしてても始まらないじゃん。とりあえず気持ちだけでも知ってもらわなきゃ!」

「うん…」