フローラは衝撃でしばらく口が動かなかった。

ガーネットはずっとすすり泣いている。

なんとかフローラは自分を奮い立たせて、口を開いた。

「そ…そんなことがあったの…辛い思いをしたわね…話させてごめんなさい」

すると、ガーネットがやっと顔をあげ、言った。
「グスッ…いえ、いいの!あなたのせいじゃないわ!私は話したかったの!同じ境遇のあなたにね…グスッ…力があるんでしょう?」

フローラはあぁそうだった…と思いだし、
こくんとうなずいた。