フローラは一瞬目を伏せた。

「そうね・・・昔からああだったわ・・・もう慣れたけれど」

そう言ってフローラは微笑んだ。

「そう・・・だったの・・・ごめんなさい」

猫が謝った。

「いいのいいの!それよりあなたの名前は?」

フローラが聞くと猫は俯き答えた

「まだ・・・ないの・・・あの・・・考えて・・・くれない?」

フローラは驚いた。(名前なんてあたしが考えていいの!?)

「いいの?」

「おねがい」

猫が頼んだ。

(うーん・・どんなのがピッタリ・・・??)

フローラは考えに考えた。そして猫を見ていてピンと来た

(これだわ!ぴったり!)

「ガーネットなんてどう?あなたの目と同じ色をした宝石の名前よ!」