フローラ・ダン

突然背後で鋭い声がした。フローラと猫は慌てて振り返った。
そこにはすごい剣幕で威嚇しているトラ猫がいた。

「しゃーーー!にゃーーーーお!!」

トラ猫が野太い声で鳴いた
どうやらフローラと話していた猫に威嚇しているらしい・・・


「えぇ。でも人間と一緒ならいいのではなかったかしら、タイ?」

「ゴロニャーーーーーゴ!!!」

「はぁ~~~~・・・フローラもう少し前に来てわたしのとなりにならんでくれるかしら?」

「え??」


フローラは訳がわからずとにかく言うとおりに前に出た。するとタイと呼ばれた猫の威嚇がぴたりとやんだ。

「ふーーー!にゃお・・」


そういってタイは去っていった。


「どういうこと??」