フローラ・ダン

「ちょっと!どうしたの??」


猫は喉をゴロゴロいわせながらフローラの顔中をなめている。

(今は何を言っても無駄だわ・・・)

しばらくすると猫が気づいた。


「あ!ごめんなさいわたしったら・・・あまりにも嬉しかったものだから・・・」


フローラにはちんぷんかんぷんだ。いったい何が嬉しかったというのだ!


「もう一人って・・・あなたもなの??」


フローラは興味心身に聞いた。
猫はまだ喜びが隠せないようで、満面の笑みだ。


「えぇ、といっても“奴等”が見えるのは猫にとっては普通なのよ?でも私には力がある・・・」


そこまで言って猫は何かを思い出したかのように顔をしかめた。
何かこの猫には悲しいことがあったのだろう。体の色合いだって何かがあったとしか考えられない。

(いったい何が??)

フローラは聞きたくて仕方がない。


「いったい「しゃーーーー!!!」