「・・・・・・あたしは、流菜ちゃんのことが大好きだからっ・・・あ、友達としてで・・・!だからこれからもよろしくお願いします!・・・んでもって上から目線かもしれないけど、流菜ちゃんの考えてるような心配は無用だからね!」


文章はグチャグチャ。


これが国語の課題の作文だったら、『もっと文の構成を考え、まとまりのある文体になるよう心がけましょう』と指摘されるに違いない。


だけどそんなの今は関係ない。


思っていたこと、言いたかったこと、全部全部吐き出した。


凄く心が軽くて、それでもって弾んでいる。


息を吸うたびに肺に入ってくる空気がやけに新鮮で、やけに清々しい気がする。


隣の流菜ちゃんから目を離さずにベンチに座っていた。


流菜ちゃんは止まってきた涙をまた溢れさせた。


それを手でこするからメイクなんてもうグチャグチャになっていた。


「・・・・・・南美ちゃん、佳耶ちゃん・・・」


流菜ちゃんはあたし達を交互に見てから、キラキラの笑顔を咲かせてこう言った。


「・・・・・・ありがとうっ・・・・・・」


お世辞にもきれいとは言えない、流菜ちゃんの今の顔。


でも凄くキラキラした笑顔だったんだ。


そして雲一つない青空からさしてくる太陽の光が流菜ちゃんの顔を照らして、余計輝いて見えたんだ。