「ひゃああぁ~!でかーっ!」
まず叫んだのは流菜ちゃん。
それから佳耶も感嘆の息を漏らし、優、マナと続いた。
あたしは息を飲み込むことしかできなかった。
夕方、もしかしたら迷うんじゃないかというあたしの心配もはずれ、無事宿泊ホテルに着いた。
それがまたでかいのなんのって。
ここは東京の六本木か?
みたいな貫録で。
わざわざ沖縄に来たのに、こんなキラッキラしたとこに泊まるのかと小さな疑問を抱いた。
でもホテルに入って、その疑問は吹き飛ぶことになる。
「え、ちょ、これまじやばいっしょ!」
部屋に入った瞬間、5人で目を点にした。
7割が和風で3割が洋風の、和洋折衷の広い部屋。
部屋の広さに加え、ここは地上7階で景色も最高。
ホテルは全部で12階あって、上から順に10組から部屋が決まっていく。
あとのクラスほど、階が上になっている。
7組もまあまあいい方かな~。
「やっばいやっばい!!」
「超きれーっ!海見えるよ、海っ!」



