ここからは班行動。
向こうから走ってくるマナと優に手を振った。
「マナ、優、早くーっ!」
「待ってやーっ!」
人ごみを無理矢理かき分けて進むマナの姿はまるで。
「優おっそいわ!何してんねんっ」
「愛実が早いのっ。バーゲンに食らいつくおばちゃんみたいだよ!」
・・・まあ、おばちゃんかどうかは置いといて、その通りかな・・・。
「ねえねえ、まずお昼食べようよ~」
流菜ちゃんの提案で、あたし達5人はまずお昼ご飯を食べることになった。
「うちお腹すきすぎて死にそうやわ。朝食べてないから」
マナの言葉で思い出したけど、そういえばあたしも朝ごはん食べてないなあ。
なのに、物凄くお腹がすいたって感じもしない。
ま、いいや。
「なんか10月なのにあったかいね~」
「さすが沖縄って感じ」
「やな。けど沖縄って普通夏に来るもんちゃうん?」
「愛実のおかげで暑苦しくなってるから問題ないよ!」
「まじで?感謝してな・・・って、やかましいわ」
行き当たりばったりで歩いて、適当に見つけたお店に入った。



