切恋~First Love~



しばらくして神崎涼は唇を離した。


あたしは何がなんだかわからないまま、肩で息をして呼吸を整える。


そして神崎涼はそんなあたしを抱きかかえ、ベッドにおろす。


フワッとした感触に包まれる。


・・・もう本当に後には引き下がれないんだ。


神崎涼があたしを押し倒し、その上に跨った。


いつもの比じゃないくらいドキドキしてる。


この音が神崎涼に聞こえてるんじゃないかとすら思わせる。


見上げると、そこには神崎涼の顔。


いつ見てもパーフェクトなその顔。


急に恥ずかしくなって、目をそらした。


「制服でよかった。脱がせるの、楽だから」


神崎涼がボソッとつぶやく。


「・・・変態」


「上等」


そんなやり取りをした後、神崎涼はあたしの制服のボタンに手をかけた。


1個ずつ外れていくそれ。


どうしようもない恥ずかしさに見舞われる。


そして神崎涼の手がブラ越しに胸に触れた。


「・・・・・・っ・・・」


今までに体験したことのない、変な感覚。


そしてもう片方の手をあたしの背中にまわし、器用にブラのホックを外す。


それが女慣れしている証拠なんだと思う余裕も、今のあたしにはなかった。


あたしは耐えられなくなって、近くにあった枕で顔を隠した。