切恋~First Love~



まあ暇だけどさ。


<うん、わかった\(^0^)/>


メールを送り、パタンとケータイを閉じる。


太陽に見つめられながら、今来た道を逆方向に歩き出した。


・・・そういえば。


「あたし・・・制服じゃん・・・」


しかも手ぶらだし。


いいのかな・・・。


・・・・・・ていうか、ちょっと待って?


あたしは歩きながらあることに気付く。


あたし達、セフレなんだよね?


つまり神崎涼があたしを呼んだ、ってことは・・・。


「・・・待って、そういうことっ・・・!?」


心の準備ができてないよ。


あたし・・・どうしよう・・・。


ヤったことないよ?


初めては面倒臭いってよく言うけど・・・あたしヤる前から神崎涼に捨てられたらどうしよう。


それこそ、そんなに虚しいことなんてない。


でもでも・・・ちょっと怖い。


本物のカレカノだったら、『優しくするよ』なんてパターンがあるけど。


あたし達は違うから・・・。


ヤるのは怖い、だけどヤらないときっと神崎涼に捨てられる。


今になって、たくさんの不安が押し寄せてきた。