あの後、終わらない佳耶の愚痴を聞きながら体育館に着いた。
身長順に並んで座んなきゃいけないから、佳耶とはなれちゃうんだよね・・・。
そう思いながらパイプイスに座った。
新しいクラスだから周りに知ってる人いないし~・・・。
若干、鬱。
始まった始業式はもちろんの事ながら、物凄い度合いでつまんなくて。
老いぼれた校長先生の話は子守唄にしか聞こえなかった。
もうすでに眠たい。
さらに春独特のぽかぽかした空気はさらに睡眠効果をアップさせている。
カクンと頭が傾いた。
しばらくの間、寝よう。
意識を明け渡す瞬間、神崎涼だと思われる男子生徒の声が聞こえた。
・・・佳耶、背高いから神崎涼たちの近くなんだろうな・・・。
そんな事を思いながら、夢の世界へと旅立った。



