・・・好きだよ・・・。
どうしようもないくらい・・・大好きになっちゃった・・・。
涙が出るほど好き?
ううん、違う。
もう、脳みその大半を支配されて・・・まるで機能しないくらい。
君のことを考えるたびに狂ってしまいそうになるくらい。
何でか分かんないけど、こんなに好きになちゃったんだ。
1日、1時間、1分、1秒――――
わずかに時が動くたびに・・・気持ちが溢れてくる。
何でだろうね・・・・・・何でなんだろう・・・。
「・・・・・・好きっ・・・」
無意識に口から飛び出した言葉。
その直後、例えようのない恥ずかしさに見舞われる。
・・・もう、頭だけじゃない。
身体さえも神崎涼一色。
時々、あたしの言うことを聞かない。
この気持ちが全部神崎涼に伝わったら、どれだけ楽になるだろう。
『好き』
そのたった一言だけ言えたら・・・。
「・・・・・・あ・・・」
・・・たった一言・・・言えたら・・・。
もし言えたら・・・この気持ちにも、けじめがつくのかな・・・?
終わった想いに、できるのかな・・・?



