8月の上旬。



だんだん暑くなり、むしむししてくる。



それに暑さのせいで練習もきつくなる。



「黒木、部活行こうぜ。」



エメラルバッグを持った浜中が俺の席にきた。



「あーわりぃ。今日は用事あるから休むわ。キャプテンに伝えといて。」



俺が荷物を詰めながら言うと浜中は「ん。」と言って右手を振りながら教室からでていった。