初恋の味はどんな味?

「では…どうぞ。」



黒木君は頷いて受け取ると原稿用紙を開いた。



緊張してくる。



自分の書いた作品が読まれてる…。



嬉しい…ちょっと恥ずかしい…不安…



いろんな気持ちが混ざり、私はただ読んでいる黒木君の横顔を見ていた。



黒木君は真剣な表情で読んでいる。



屋上は静かで、黒木君の原稿用紙をめくる音と、たまに聞こえる鳥の鳴き声しか音はなかった。