私はビクッと体を震わせた。 ボーッとしてたから自分が怒鳴られたと思ったから。 でもどうも違うらしい。 「黒木直華ぁぁっっ!!!!!」 フルネームで名前を呼ばれた隣の人は不機嫌そうに顔を上げた。 「……下の名前で呼ばないでくださいよ。」 ……怖ッ。 いつもと違う声のトーンの低さに先生もタジタジしている。 「す、すまん…。 黒木、授業はしっかりきいとけよ。」 黒木君は「うっす」と返事をするとダルそうにシャーペンを持つとペン回しを始めた。