「見ていいけど…もし、イイのがあったら教えろよ」


「う、うん」


仕事で使うのかしら


そんなことを思いながらテーブルの上のモノをペラペラと捲る


コト…


翔太の手によって何かがテーブルに置かれた


小さな箱


それはまさしく指輪の箱?


「弥生が研修中、夜中にバイトしてやっと買えた」


「翔太…」


だから電話に出なかったの?


私がいない間…大変だったね


ごめん


「開けてみ?」


私は指輪の箱を開けた