翔太は私の隣に腰を下ろす


怒ってる…


白河さんを睨んだあの目、かなり恐かったです…


やっぱり元総長には変わりないんだわ


嘘はつけない


「あ、あのね…」


その時、翔太の目が私の擦りむいた膝にいった


「お前…ケガしてんじゃん!」


「うん…ちょっとコケちゃって」


すると翔太はスックと立ち上がり、洗面所に置いてあったタオルを水で濡らして、私の膝に当てた


「…ったく…痛くねぇか?」


「………ん…大丈…夫…」


翔太の優しさに目頭が熱くなる


ついさっきまで怒ってたのにコロッと変わって優しい口調…


「あっ!痛かったか?ごめん」