カウンター越しに二人の話が聞こえる


「はじめまして」


翔太!いつもより、声のトーンが低いわよ?


大事なさわやか物産の秘書なんだから、失礼なことしたらただじゃおかないわよ?


私は翔太を睨みながら様子を窺った


翔太は私と目が合ったのに無視


無視しても別にいいわよ?


それより翔太!


何、口角上げてんのよ!


「はじめまして」


ちょっとドスのある声の挨拶が返って、二人の会話が始まった