そしたら、神谷くんは、嫌味な笑みを浮かべていて、しかも舌まで覗かせていて。
……しまったぁ!
またはめられたぁあっ!!
頭を抱えるあたし、神谷くんは知らん顔で椅子から立ち上がる。
コノヤロウ!
と、あたしがヤツの背中を睨みつけると、神谷くんはグッドタイミングで振り向いた。
慌てて布団に隠れるあたし。
布団越しに聞こえた神谷くんの言葉は――…
「明日になっても熱が下がらなかったら、俺に言って下さいね。
……熱、もらってあげますから」
…――やっぱり、あたしには意味のわからないものだった。
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