「彩乃特技なんするー?」



なぜか愛梨はノリノリだった





「いいなぁ…ノリノリで」




あたしは顔をバスの窓に…



うつ伏せた




「大丈夫か?」




そう声を掛けてきたのは





高校入学して初めての男友達の






浅井雅也だった



雅也はなんでも悩み事とか


聞いてくれて



寂しい時は手を差し伸べて
くれる大切な存在





でも恋愛対象ではないな…




「悩んでんだったら聞くぜ?」




そう優しく微笑む雅也に甘えた





まぁ…相談だけどね…