春の香り

登場人物....輝(あきら)男
    ....伊央(いお)女



あたたかい休日のあさ。

カーテンの隙間から、漏れる光が顔にあたり

目をさます。

隣には、輝が気持ちよさそうに寝てる。

きれいな顔・・・。

かわいい寝顔・・・。

そんなコトを思っていたら、いつのまにか

輝にキスをしていた。

「ん~。いお?」

「おはよぉ。輝。」

「うん。おはよ、いお。」

寝起きの輝は、かわいい。

「もぉ起きよ??」

「えぇ~。俺ゎもっと寝たい~。」




あたしはベットをでて、カーテンを開け窓を開ける。

春の香りがする。あたしの好きな。





後ろで寝転がっている輝が、

「なぁ~。いお~、こっち来てやぁ。二度寝しよっ♪」

ニコッとチャームポイントの八重歯をみせて笑う輝。

「なんでぇ~?あたし、もう目ぇ覚めたし~。」

「お願いやから。」

「もぉ、仕方ないなぁ~。」

輝のお願いには、いつも負けちゃうあたし。

だめだなぁ。


あたしに、ギュッと抱きつく輝。

「くるしいよぉ。輝ぁ~。」

「そんなん知らぁ~ん。それより、頭なでてやぁ。」

わがままな輝。

頭をなでられるのが、好きな輝。

なでられると、すぐ寝ちゃう。

「ん~。」

「いお?大好きやでぇ。せか・・・い・・いちぃ。」

「うん。//」

そう言うと寝てしまった輝。

つられて寝るあたし。





あたしの隣には、

大好きな輝。

そして、

部屋中には、

あたしの

大好きな

春の香り。

幸せな春の1日。