【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜

「ちょっと待ってよ…ソウソウ」


追いかけてきてくれたキョンキョン。


「あぁー…ボケ一輝〜!!」


「ソウソウ…」


「…って、俺も悪いよな……やっちゃった」


とりあえず笑ってみたけど、正直俺自身が一番困惑してた。




「……ソウソウが怒るなんてビックリした…大丈夫?」


「ん?俺もビックリ♪何でキレたんだー?」


高校生になってここまでキレたの初めてかも…。


「悪くもないキョンキョンに、あたってるの見たら…なんかなー。怖かった?ごめんな?」


「ううん!!あのままだったら、たぶんあたし泣いちゃってたから…助かったかなー」


泣いてたって…何で?

何でそこまで気にすんの?


「やっぱり一輝が言ってたこと?どうせカッとなっただけで、本心じゃねぇよ」


「…うん……ありがと…」


はぁー…。