裕さんは、俺がおぶさってんのに跳んでそのまま背中から着地。

つーか、軽くバックドロップだったよな。

頭打たなくてよかった…。


「先輩の首絞めるからだ。バーカ」


立ち上がって笑顔を向ける裕さん。




「痛ぇー!!アンタ、プロレスラーか!!」


「は?お前誰にタメ口きいてんの?」


キッと睨まれたかと思えば、今度はニヤッと笑って……


「ギャーッ!!」


「はは!!どうだっ」


そのまま卍固め。

裕さんのプレッシャーを紛らわそうとしたのに、やられてる俺って…?


クソッ!!抜けねぇ!!

裕さん手足長いし、力強ぇんだよ!!

ボケーッ!!


心の中では勇ましいけど、実際は……


「ギャースッ!!」