「えぇ!?う、嘘っすよね?サードにも球きますよね…?」


「は?ねぇよ」


キッパリ、はっきり言われてしまう。


「い、一球ぐらいは…?」


「ないな」


ガーン!!

裕さんのプレッシャーを和らげるつもりが、まさかのお言葉…。


こんな仕打ち、許せねー!!




「ぐあぁっ」


後ろから裕さんの首を絞め上げる。


「打球〜!!」


「う、分かったから…は、離せっ」


その言葉にパッと手を離すと、むせ返る裕さん。


「お、お前…まじで絞めたな」


そして次の瞬間、ふわっと浮いたかと思うと……


「ぐへぇ!!」


俺が情けない声を上げるはめになった。